「日々」カテゴリーアーカイブ

今年の正月

サッカーワールドカップの余韻も束の間、あっという間に正月も終わり、2月も半ばに。

今年の正月は、僕にとって初めての経験、妻の実家・関西で年を越しました。コロナ禍での結婚だったので、義父母に会うのは家族挙式以来。最初こそ緊張したものの、ざっくばらんで飾らない性格の両親に僕も安心し、ゆったりと過ごさせてもらいました。
妻の実家では、大晦日は『紅白歌合戦』を家族で見ながら年越しそばを食べるのが定番らしく、久しぶりに『紅白』をガッツリと観賞。すると、僕が好きな羽生結弦さんが審査員席に。

プロ転向の決意表明を聞いたときは、近い将来『4回転アクセル』を決めて表彰台に立つ姿を勝手に想像していた身としては寂しい気持ちでいっぱいになったけど、番組内で改めて「これからもっともっと練習をたくさんして、またさらに進化したなと思っていただけるように頑張っていきたい」と決意を語る姿に、表舞台から去ってしまったのではなくまだ進化・挑戦は続いているのだと胸がすごく熱くなり、見入ってしまいました。
審査員席で優しく黒柳さんをフォローする姿、どの審査員よりも高い位置でペンライトを振る姿、大ファンのback numberの楽曲に目を潤ませる姿…。気づけば出場する歌手よりも、心からステージを楽しむ羽生結弦さんの姿ばかり追いかけていたような。
すると、そんな僕の様子を見たお義母さんが「そんなに好きなら、そこの『弓弦羽神社』にお詣りせなあかん。ファンの聖地やで」と。

翌日、初めての『白みそのお雑煮』をいただいた後、初詣へ向かいました。
『弓弦羽神社』はスポーツや芸術に縁がある神社で、必勝祈願をする人が多いようだったけど、今年は東京マラソン落選。個人的には差し迫って必勝祈願することはなかったので、スポーツ振興に携わるものとして僕なりのこれからの仕事に対する決意を絵馬に書き奉納してきました。

2023年もスポーツイベントの連続です。世界的なものでは、3月にWBC・世界フィギュア、7月にFIFA女子ワールドカップ、9月にアジア競技大会・ラグビーワールドカップ…。
今年は新型コロナウィルスの影響で延期されていたイベントの再開や、声出し応援なども緩和されそう。スポーツをするのも観るのも、心から楽しめそうですね。

フィギュアスケートの話

ついこの間、東京オリンピックが終わったところと思っていたら、いつの間にか冬のオリンピックでした。
同じ年に開催されたわけではないのに、スパンが短すぎて、1年に夏も冬もオリンピックが開催されたような、変な感じです。

夏のオリンピック、冬のオリンピックと、両方合わせるとものすごい数の競技がありますが、僕が一番好きな競技は、実はフィギュアスケートです。
僕自身は、フィギュアスケートの経験はおろか、友達とスケートリンクに遊びに行ったときはまともに立つことすらできず、スケートはどちらかというと苦手なスポーツです。
それに選手の演技を見ていても、トリプルアクセルやらルッツやら、技の区別は全くつきません。知識もありません。
でもテレビでフィギュアスケートの大会とかがやっていると、なぜか見てしまうのです。

たぶんフィギュアスケートを観るのが好きになったきっかけは、ソチオリンピックでの浅田真央選手の演技だったと思います。
確か日本ではライブ放送が夜中だったと思うのですが、当時、テレビにかじりついて観戦し、一人で号泣した記憶があります。
ボロボロだったショートプログラムからの、フリープログラム。彼女にとっては、それが最後のオリンピックでした。
最後のジャンプの着地の際に力強く前に差し出した手、そして演技終了後、涙をこらえて上を向く彼女の姿が、未だに脳裏に焼き付いています。
あれからもう8年経っているというのに、このブログを書いている今も、思い出し泣きしそうです。

浅田真央選手引退後は、すっかり羽生結弦選手のファンになっています。
彼のプーさん好きや、ちょっとキザったい行動なんかをみると、恥ずかしくなってしまうのですが(笑)、とはいえ演技中の彼の表情なんかは、男の僕でも、かっこいいなと思ってしまいます。
普段はどちらかというと気弱そうな、大人しそうな感じに見えるのに、演技中はガラリと顔が変わりますよね。まさに『演技』というか。
記憶にある人も多いと思いますが、金メダルを獲得した、平昌オリンピックの陰陽師の演技は本当に素晴らしかった…
なんて技の名前かわかりませんが、片足を伸ばしてしゃがんでいるときの、挑戦的な表情がすごく印象に残っています。

そんな彼が、こないだの北京オリンピックで新たな偉業を成し遂げました。
そう、前人未到の4回転アクセルです。着地自体は失敗してしまいましたが、4回転アクセルとしての判定が史上初めてつきました。
彼の挑戦する心意気にやられながら、今後のフィギュアスケート界がますますおもしろくなっていきそうだなと、期待に胸が膨らみます。

コロナ禍での東京オリンピック

少し前に、東京2020がありました。そう、2021年に。
2年以上も投稿をサボっている間に、世の中はとんでもないことになってしまいました。

コロナウイルスの蔓延で、行動制限がかかり、当たり前に人と会ったり、飲みに行ったりできなくなる時代になりました。外出する際にはマスクをつけるのが当然。マスクを着用していないと、お店に入ることすらできません。
そんな異例の事態で迎えた2020年夏。世界各国の選手や観客を集めて、オリンピックを開催できるような状態では全くありませんでした。
オリンピック史上初となる、延期。「東京2020」という名のまま、翌年2021年に無観客でオリンピックを決行するという、歴史に残るオリンピックとなりました。

僕はスポーツ庁に勤務していますが、東京オリンピックの開催に直接関わる仕事はしていなかったため、ただのイチ国民として、このオリンピックの感想を残しておこうと思います。

このコロナ禍で開催を決行したことについては、賛否両論あるのでしょうが、僕個人としてはとりあえず開催できてよかったんだろうなと思っています。
様々な観点があると思いますが、4年間、血反吐を吐く思いで必死に頑張ってきた選手のことを思うと、やれ中止だやれ延期だと、直前まで最終決定がなされない中での不安定な状態は、相当なストレスと負担だったかと想像します。
日本の選手に限らず、海外の選手も含め、メダリストたちが声を揃えて、このような環境下でのオリンピック開催に感謝を述べているのを見ると、なんとも言えない気持ちが毎回こみ上げてきました。
このオリンピックは、日本じゃなければできなかったという話もありますが、そうであるならば、僕は日本人であることを誇りに思います。

一番印象に残っている競技は、やはり卓球でしょうか…。
僕は普段全く卓球をしませんし、試合を見たりすることもないですが、水谷隼選手・伊藤美誠選手の混合ダブルスはテレビにかじりついて観戦しました。ただのミーハーです。史上初の金メダル。歴史的瞬間を見させてもらいました。
あと開会式のピクトグラム、すごく好きだったな。

本庁に戻りました

地方都市から本庁に戻って2か月が経ちました。さすがに都内と地方都市では空気や時間の流れ方が全然違い、しばらく感覚が戻るまでは苦労しました。特に朝のラッシュは・・(苦笑)

僕と入れ違いに地方都市へ行く同期は「地方なんて何にもないから早く戻ってきたい」と嘆いていましたが、自分もその気持ちはとてもよくわかるし、でも行けばこれまで知らなかったこと、学べることは沢山あるので前向きに捉えるといいよとアドバイス。とりあえず買ったまま手つかずの本を全部送って、読破するのが当面の予定と言っていました。たしかに、地方都市は読書や勉強がはかどります。

ここ最近ようやく生活が落ち着いてきたので、ランニングを再開しようかと考えています。赴任先は車通りがさほどなく、大きい公園も近くにあったのでランニングしやすい環境でした。特に公園は車や信号を気にせずに走る事に集中できるので、僕は公園を走ることが多かったです。

都内で安全に、集中して走るなら皇居や大きな公園(駒沢オリンピック公園、代々木公園、小金井公園とか?)、荒川・隅田川沿いでしょうか。ジムに行けばランニングマシンがありますが、僕は季節や風を感じながら走りたいので、ジムという選択肢はありません。今度の休日、雨でなければ、まずは皇居に行ってみようと思います。

出向先との別れと初めてのフルマラソン

最後の投稿から1年以上も経ちましたが、出向先の地方都市を離れることになりましたので久しぶりに投稿します。

先日、来年度の人事異動が発表されまして、僕は4月からスポーツ庁の本庁に戻ることになりました。東京オリンピック・パラリンピックまで残り500日を切り、スポーツ庁としても本格的な準備に向けて人手が必要なのだと思います。3年前に初めてこの町に来たときは不便な生活環境にカルチャーショックを受け、「早く東京に帰りたい」と思うほどでした。でも、3年も住んでみると、東京にはない自然や文化があって魅力的なところが見えてきて、離れるのが少し寂しいです。

この3年間はマラソン大会の企画・運営を中心に市のスポーツ事業の活性化に取り組みました。ハード面では老朽化した体育館やプールの改修を行うとともに、最新のトレーニングマシーンも購入しました。ソフト面では小中学生の体力を上げるために、富山県で20年くらい行われている「みんなでチャレンジ3015」を参考にした体力向上プログラムを始めました。こういった取り組みの効果が出たかは分かりませんが、町の健康寿命が長くなったようですし、小中学生の体力が初めて全国平均を上回ったようです。スポーツが苦手な僕が、縁もゆかりもなかった地方都市のスポーツ事業を活性化できるなんて驚きです。

市民にスポーツを奨励している立場なので、僕もランニングを始めました。運動をするのはかなり久しぶりで、大きな公園で走っていると女性やご年配の市民ランナーによく抜かれます。でも、「生涯スポーツは自分のペースで無理することなく続けることが大事だ」と仕事で学びましたので、マイペースで走り続けています。

そして、2週間前には初めてフルマラソンを完走しました。地元の大会は運営の仕事で参加できないので、抽選で当たった東京マラソンを選びました。冷たい雨で体が冷えたせいで30km以降は足が動かなくて何度も立ち止まったり、歩いたりしましたが、5時間32分でゴールしました。東京マラソンの日は多くの道路が封鎖されて、地下鉄がかなり混むので、スポーツ庁に異動する前は「なんで東京のど真ん中でマラソンをするんだ?」と思っていました。しかし、実際に走ってみると東京の街並みがよく分かって楽しかったです。

また、地元の大会と同様にランナーやスタッフ、沿道の地域住民が一体になっていると感じました。やっぱりスポーツの力はすごいですね。来年の東京オリンピック・パラリンピックでもこのような感動を生み出せるように4月からの仕事も頑張ります。